目覚めたらもう外は明るく、隣りの上ベッドで寝ていた男の子はじっと窓の外を見ていた。「ニーハオ。」と声を掛けたら、手を振って応えてくれる。
あと30分で上海に着く時間となっていたので、慌てて洗顔を済ませ、コンタクトレンズを入れる。
列車は定刻に上海に到着。親子と別れて、地下鉄で蓮花駅迄行き、タクシーでマンションに帰った。彼は南昌の卸センターみたいなところで110元の大きなスーツケースを購入。「これいい買い物だったでしょ」と家でも自慢げに引いてみたりしていたのだが、今日蓮花駅の階段を下りたところで持ち手がちぎれ、車輪も壊れた。「サイアクだー、お店の人大丈夫と言ったのにー」と泣く泣くスーツケースを抱えて運ぶはめに。
哀れ、一回の旅路ももたず、新品スーツケースはうち捨てられたのだ。
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部屋に着いて、わたしが荷物を片付けている間に彼が朝ごはんを買出しに行ってくれた。
豆腐花と饅頭（餡入り3個・野菜入り3個）・餃子20個くらい。以上で5元。
その後彼が出張清算したり、メールチェックしたり、上司に電話したりするのを手伝う。日本人上司なので電話の前に予行練習とかね。練習したのに彼ってば部長を呼び捨てにするから、こっちはずっこけた。そんなことをしているうちにお昼になったので、お出掛け、お出掛け。地下鉄で淮海路へ。
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まず明日の撮影のために、ストラップレスブラとストッキングを買わなきゃならない。前もって必要なもの教えてくれたら日本から持ってきたのにー、とブーブー言いながら、パークソンでブラを試着。彼もそれにずっと付き合ってくれて、以前なら女性下着売り場なんて絶対付いて来てくれなかったのに、わたしが呼んだら試着室まで入ってきた。まあまあ納得のいくブラを158元で購入。パンストは彼が買ってくれた。その後彼に半袖シャツを２枚（１枚８０元）で買ってあげた。紺色ストライプのと赤いチェック。
パークソンを出て、彼が、中華に飽きてきているわたしに気遣ってか珍しいことに「ケンタッキー食べよう！」というので、わーい！と即同意。
老北京という北京ダック味のツイスターがおいしかった。オレンジジュースは激まず。２人分で39元。
その後は、乾物や芋菓子を買ったり、花市場を覗いたり
ビッグエコーで歌いまくったり、
警備員のおじちゃんも歌い、彼も歌い、わたしも歌う。1時間ちょっと歌ってソータ水１杯頼んで、メンバーズカード見せて95元。
韓国ドラマのＤＶＤを買ったり、
「冬のソナタ」と「ホテリア」 ハングルと北京語音声、北京語字幕。
やっぱり淮海路は楽しいなあ。相方の会社もこの路のなかのビルの中にある。ちょっといってみたい気もしたが、休日にこそこそ行くのも気がひけるから、また次回。
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晩ご飯は「屋企湯館」という香港系のスープのお店。すごい待ちになっていて、40分待ちと言われたが待つ。実際は20分くらいで順番が回って来た。担当の小姐がちょっと怖くて、「やっぱり上海女はこえーよ。」と思っていたけど、何かと世話を焼いてくれて、印象は次第によくなった。
ビール、鶏丸ごとスープ、ガチョウの頭蒸し、貝と野菜の鉄板焼き、青菜炒め、排骨風爪飯。138元は安いっ！どれもおいしかったが、とても食べきれずスープの中の鶏は持ち帰りに。
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大満足でお店を出て、お茶屋さんでお土産を買い込んでから地下鉄でホームタウン「錦江楽園」に戻る。コンビニで牛乳と人参ジュース買って部屋に戻ると22時。これってわたしたちにとってはすごく早い帰宅。明日は大事な写真撮影だから、早くお風呂入って寝なきゃー、と思っていたら、例の南昌のマンションの件で親子がもめ始め、延々1時間電話でケンカ。彼も大興奮で普段わたしには見せない形相で早口中国語をまくしたていている。聞くに堪えず、時々わたしが電話を奪っては、「ママ、ごめんねー。」とやさしい嫁を演じておく。結局マンションはやめることになり、「投資したかったのにー
」とがっくりしている彼を「わたしもなんとなくあの場所はぴんと来なかったよ。やっぱり上海でまた探そう」と慰める。しかし心の中では、投資っていうのは余分なお金を持っている人のセリフだろー！！と思っていたんだけどね。
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お風呂に入って寝たのは結局1時。うー、お肌の状態が心配だわ。
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